本格的な寒さが訪れた今、温かい料理と一緒に燗酒を楽しんだり、冬ラベルの日本酒を買い求めたりと今時期だからできる日本酒の楽しみ方は様々。
そこで今回は冬だからこその日本酒の楽しみ方について色々とご提案していきます。

【燗酒で楽しむ】
冷えた体を芯から温めるなら燗酒に限りますよね。飲食店でも飲まれる機会が多くなることでしょう。
一概に燗酒といっても温度帯で感じられる香味は幅広く、一番ポピュラーなのが『約50℃の熱燗』とされています。
熱燗にすることで「よりふくよかに香りを感じられる」「味に深みが増す」といった効果が期待でき、冬の味覚と好相性なペアリングが生まれたりと魅力は様々!
そこで今回は燗酒にオススメな日本酒をいくつか推薦させていただきますので、気になる人はぜひ熱燗で試してみてください!
・菊正宗 上撰(菊正宗酒造株式会社)
生酛造りでしっかりとした押し味とキレのある喉越しが自慢の本格辛口酒。
・奥の松 金紋本醸造辛口(奥の松酒造株式会社)
全体的にスッキリとした飲み心地でありながら、伸びのあるまろやかな口あたりも特徴的な辛口本醸造酒。
・群馬泉超特撰純米(島岡酒造株式会社)
蔵付き酵母を用いて山廃酛で仕込まれた純米酒。ナッツや黒蜜のような柔らかい熟成香とまったりとした甘さ。それでいて喉越しは軽めなので綺麗なバランス感も高ポイント。
余談ではありますが、日本酒を温めるにプラスして「紅茶割り」なんかもオススメ!割り方の比率はお好みにはありますが、身体への保温効果が期待できるほか、日本酒と紅茶の華やかな香りで癒しも感じられるので、就寝前リラックスタイムの一杯にいかがでしょう。
【冬の料理と共に楽しむ】
冬はカニやカワハギ、ふぐといった旬食材やおでんや鍋料理といった体を温めるグルメが美味しい季節。そこで日本酒と共に楽しみたい冬グルメをご紹介します。
●おでん
家庭でも簡単に楽しめる料理であり、日本酒と共に楽しみたい定番グルメ。
出汁の旨味が染み込んだ大根やちくわなどを食べた後に燗酒を流し込む瞬間は格別でしょう。
もちろんおでんを堪能した後は、日本酒を出汁で割る「出汁割り」もお忘れなく!
日本酒本来の風味と出汁の旨味が融合した一杯は締めに完璧。お好みで七味唐辛子を振って味変するのも良いですね。
●鍋料理
こちらも冬になると必ず家庭で登場する定番グルメのひとつ。
鍋料理といってかなり沢山の種類があると思いますので、個人的に合うなと思う組み合わせをご紹介しておきますので、参考にどうぞ。
・寄せ鍋や水炊き
米の旨味とコクが味わえ、程よく後味軽快な「特別純米酒」
・すき焼き
米由来の濃厚な旨味や甘味、奥深さが凝縮された「純米酒原酒」
・もつなべ
冷酒で合わせるなら芳醇さと余分な脂を流してくれるスッキリした飲み口が特徴的な「純米吟醸酒」。燗酒ならもつ鍋の旨味と同調効果が期待できる「純米酒」
【景色(視覚)と共に楽しむ】
少し玄人向けにはなりますが、冬景色を眺めながら日本酒を嗜む「雪見酒」はいかがでしょう。
こちらは多くの降雪量が見込める東北地域に偏るかもしれませんが、宿泊先の暖かい部屋で冷酒と共に。または露天風呂に浸かりながら燗酒を片手に、幻想的な景色を鑑賞する非日常なひとときを過ごせるはずですよ
それ以外にも視覚で冬と日本酒を楽しむ方法として、昨今では冬ラベルで彩られたデザイン性あふれる日本酒も多く登場していますので、もし気になるラベルがあれば手に取ってみたり、ラベルを眺めながら飲み楽しんでください。
【まとめ】
今回は寒い冬にピッタリな日本酒の楽しみ方についてご紹介しました。
まだまだ本格的な寒さは続きますが、燗酒にしたり冬の味覚と合わせたりしながら、充実した冬の日本酒ライフをお過ごしください。
高知県在住唎酒師 日本酒フォトライター 谷口 廉
