
一年間の季節の節目を表す「五節句」のうちの一つとして、古くから大切に数えられてきた行事が七夕。
子供の頃、色とりどりの短冊に願い事を書き、笹の葉に結わえた思い出は誰しも心にあるのではないでしょうか。大人になった今、今年の七夕は少し趣向を凝らしたお料理と、その特別な時間に寄り添ってくれる日本酒を楽しみながら、静かに夜空に想いを馳せてみませんか?
【七夕の由来】
七夕は、古くから伝わる中国の「乞巧奠(きっこうでん)」と、日本の「棚機(たなばた)」という行事が融合して生まれたと言われています。
実は、七夕は単なる願い事の日ではなく、夏の収穫を祝い、秋の豊作を願う節目の日でもあります。そんな大切な夜を、日本の風土が育んだ日本酒で祝うのは、とても粋な過ごし方とも言えますね。
【七夕の夜を彩る、日本酒と一品料理のペアリング】
そんなロマンチックな夜を彩るために、星空や天の川を想起させる特別な日本酒と、涼やかな一品料理のセットをご提案します。
①満天の星空と共に嗜む:スパークリング日本酒「一ノ蔵 すず音Wabi」&夏野菜のゼリー寄せ
グラスの中でシュワシュワと美しく弾ける泡は、まるで夜空にまたたく満天の星々を思わせてくれます。
口に含んでみればマスカットのようなフルーティーな香りと軽やかでスッキリとした飲み心地は、夏の熱気を心地よく和らげてくれます。
煌びやかな星空がデザインされたラベルが七夕の夜をより一層、素敵に彩ってくれることでしょう。

こちらに合わせたいのは、オクラやヤングコーン、ミニトマトを和風出汁のゼリーで閉じ込めた「夏野菜のゼリー寄せ」です。

オクラの断面はまるで小さな「星」のよう。ヤングコーンも星のきらめきを連想させ、涼しげな見た目が食卓をパッと華やかにします。出汁の優しい旨味と夏野菜のフレッシュな甘酸っぱさが、スパークリング日本酒の甘酸っぱく軽快な泡と見事に調和し、七夕の幕開けにふさわしい贅沢なひとときを演出してくれます。
②天の川の瑞々しさを映す:うすにごり生酒「尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 夏吟 うすにごり」&焼きナスとアサリの冷やし素麺
夏のうすにごりをグラスに注ぐと、まるで夜空に薄くかかる「天の川」を表現しているかのよう。
今回選んだ1本は香り高い果実香とジューシーな味わい、爽やかな飲み口が魅力です。

このお酒に合わせるのは、七夕の伝統食とされている「素麺」をアレンジした、「焼きナスとアサリの冷やし素麺」です。

香ばしく焼いたナスの滋味深さと、アサリから溢れる濃厚な海の出汁。この奥深い旨味が、うすにごり酒の持つ柔らかな旨味と絶妙に同調します。
}加えて軽快な酸味が後口をさらりと引き締め、お箸も盃も止まらなくなる組み合わせです。
【想いを馳せながら嗜む七夕の夜を】
五節句の一つである七夕は、暮らしの幸せを願う大切な節目です。
特別なことは何もなくていい。ただ、お気に入りのグラスにお酒を満たし、季節の風を感じるのも悪くないですよ。
今年の7月7日は、星を模した一品料理と美酒を並べて、穏やかな大人の七夕の夜をゆっくりとお楽しみください。
