七夕の夜におすすめ。星空を眺めながら楽しむ日本酒時間

七月の夜。昼間の暑さが少しだけ落ち着き、風がゆっくり流れ始める時間。

駅前には七夕飾りが並び、色とりどりの短冊が揺れている。

「健康第一」
「試験合格」
「好きな人に会えますように」

子どもの頃は当たり前のように短冊を書いていたのに、大人になると、願いごとをする機会そのものが減っている気がする。

そんな七夕の夜は、少しだけゆっくりお酒を飲みたくなる。

暑い夏の夜はビールもいい。でも、静かな夜に寄り添うように楽しむなら、日本酒もよく似合う。

日本酒には、昔から季節を楽しむ文化がある。春には花見酒、秋には月見酒。そして夏には、涼やかに楽しむ「夏酒」がある。

七夕の夜は、そんな日本酒の魅力をゆっくり味わいたくなる季節かもしれない。

目次

七夕の夜を特別にする日本酒

七夕は、季節を感じる行事だ。笹飾りを見て「もう夏か」と思う。

そうめんを食べたり、夜空を見上げたり。特別なことをするわけではなくても、季節を楽しむ時間そのものに意味がある。

それは、日本酒の楽しみ方にも少し似ている。最近は、夏向けに造られた日本酒も多く、軽やかな飲み口や爽やかな酸味を楽しめるタイプが増えている。キリッと冷やした冷酒は、蒸し暑い夜にも心地いい。

また、日本酒は和食との相性が良く、七夕に食べるような素朴な料理にも自然に寄り添ってくれる。

派手ではないけれど、静かな夏の夜を少し特別にしてくれる。そんなお酒が、日本酒なのかもしれない。

旬の食材と日本酒を楽しんで

七夕の日には、そうめんを食べる地域も多い。

細い麺を天の川に見立てていると言われるなど、七夕らしい行事食のひとつだ。

冷たいそうめんをすすりながら飲む冷酒は、夏ならではの組み合わせ。シンプルだからこそ、日本酒のやわらかな旨味もよく感じられる。

ほかにも、枝豆や夏野菜の天ぷらもおすすめ。とうもろこし、みょうが、オクラなど、夏野菜のほろ苦さや甘みは、日本酒とも相性がいい。少し甘めの日本酒なら、和菓子と合わせるのも面白い。

水羊羹やわらび餅をつまみながら、ゆっくり飲む時間は、どこか涼しげで七夕らしい空気を感じさせてくれる。細い麺を天の川に見立てていると言われるなど、七夕らしい行事食のひとつだ。

七夕の夜におすすめしたい日本酒

https://ichinokura.co.jp/pickup-product/suzune

七夕の夜におすすめしたいのが、一ノ蔵 の「すず音」。

やさしい発泡感と甘酸っぱい味わいが特徴のスパークリング日本酒だ。

シャンパンと同じ「瓶内二次発酵」によって生まれる繊細な泡は、まるで夜空に浮かぶ星を連想させる。

アルコール度数も5%と控えめなので、日本酒初心者でも飲みやすい。冷やして飲むと爽やかで、蒸し暑い七夕の夜にもぴったりだ。

カクテルベースやデザート酒としてもぴったりの香味は、また一味違った日本酒の楽しみ方を提案してくれる。

七夕の夜は、不思議と少しだけ静かな気持ちになる。見えない星を探したり、昔のことを思い出したり。

忙しい日々の中でも、季節を感じる時間があるだけで、少し気持ちがゆるむ気がする。

そんな夜に、日本酒を一杯。

冷たいグラスを傾けながら、ゆっくり夜風を感じる。それだけで、今年の夏も悪くないと思えるかもしれない。

今年の七夕は、日本酒と一緒に、夏の夜を楽しんでみてはいかがだろうか。

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この記事を書いた人

滋賀県出身・京都市在住/唎酒師・焼酎唎酒師・酒匠・日本酒学講師

酒類への関心が高じ、大学卒業後は京都市内の酒販店に勤務。その後、食品メーカーでの営業職を経て、フリーライター・お酒の講師として独立。お酒を単なる「飲み物」としてだけでなく、「文化」として次世代へつないでいくことをテーマに取材・執筆・イベント活動を行っている。

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